好きなもので殻を破っていく経験をしたいです(卒業生ふみなさんインタビュー)

ヨガ ヒーラー アカデミー ハワイのRYT200プログラムに参加され、活躍されているヨガティーチャーに現在の活動内容などをお聞きするインタビューシリーズ。今回は、東京で活動中のふみなさん(2015年4月ご参加)へのインタビューです。ぜひあなたの今後の活動の参考になる点を考えながら読んでいただければ幸いです。

Q.ヨガと出会ったきっかけを教えてください

会社員のときに、仕事のリフレッシュのためにスポーツジムに通っていました。その中にヨガのプログラムがあったんですが、ヨガはカラダが柔らかい人がやるものだと思っていたから、カラダが硬い私にはヨガは遠いものだという感覚でした。体育会系なのでジムでは筋肉を鍛えることに専念していたんです。

ただ、仕事が忙しくなって、寝ていても仕事のことで頭は動いていて、ずーっと目が覚めているような状態になりました。精神面で不調として感じる自覚症状はなかったんですが、肩こりなど体に疲れが出てきたんです。そんなとき読んだ雑誌に、当時ブームになりはじめたヨガのことが書かれていました。

自分と同じような症状が掲載され、自律神経のバランスをとるためにヨガや呼吸法がいいという記載があったので、ヨガをしてみようと思いました。

実際にやってみて、いま思えばですが、きれいなポーズを取ろうと頑張っていました。先生と同じポーズをしようとしていたので、逆に疲れました。それでも続けたのは、流行っていて体にもいいといわれているものを、途中で投げ出すのが嫌だったからです。

仕事も、スポーツジムも、ヨガも、遊びも全力でやっていたあるとき、仕事中にわけもなく突然涙が溢れて止まらなくなって、体も動かなくなり、周囲の人の声も聞こえなくなったんです。自分に何が起こったのかわかりませんでした。

カウンセリングによると、自分はこうあるべきだという理想と本当の自分とのギャップをなんとか埋めようとして頑張りすぎていたそうです。ハードワーカーによくあることらしいのですが、しばらく会社を離れてお休みすることにしました。

常に全速力で走っていたような世界にいたから、周囲から取り残されているようで最初は焦りました。でも、自分がいなくても世界が回っているのを見て、義務感や責任感をだんだん手放せるようになり、自分の中に余白が空いていきました。頑張らなくてもいいと思えるようになり自分の心や状態にゆっくりと目を向けることができるようになりました。

自分がいなくても世の中が回るのなら、私は自分らしくいてもいいんだと感じることができ、楽になりました。体を動かすのが好きでしたから、ジムで筋トレして、走って、最後ヨガでリラックスして帰るのが、とてもいいサイクルでした。いろいろなものを洗い流すような感覚がありました。すると、いつのまにか形の良いポーズをつくらなきゃという自分はいなくなっていました。

Q.ヨガ ヒーラー アカデミー ハワイとの出会いを教えてください

休んでいるあいだ「自分はどうしてこうなったのか」について考えたり、「過去に同じような経験をした人は、どう乗り越えたのか」などを思いながらネットを眺めていたときに、ふとヨガ ヒーラー アカデミー ハワイのホームページを見つけました。そこに書かれていた”人生を変える3週間”ってなんだろうと、フレーズと写真にビビッときました。

ヨガティーチャーになることはまったく考えていませんでしたが、自分の教室で何かを伝えていくという姿はどこかで思い描いていました。私が子供のころから、母がパッチワーク(手芸)の講師として活躍し、周りの人たちの笑顔に囲まれて、幸せそうにしているのを間近で見ていました。最初は小さくはじめた教室が、いまでは世界各国に広がっていて、母はたくさんの人に愛されています。私もそんなふうに仕事ができたらどんなに幸せだろうと思っていました。

Q.ヨガティーチャーになろうと思ったきっかけを教えてください

具体的にヨガティーチャーになろうと思ったきっかけは、ヨガ ヒーラー アカデミー ハワイでのファイナルプレゼンテーション(※)です。

ふみなさんのファイナルプレゼンテーションの様子

自分のために参加したRYT200プログラムだったので、人に教えることはぜんぜん考えていませんでした。でもファイナルプレゼンテーションをやりきったとき、周囲にいてくれたオハナ(同期)たちがとても愛おしく感じたんです。一人ひとりの個性が輝いていて、この人たちに私は何かを伝えることができたんだ、こういう場で表現したことがこんな素敵な笑顔になって返ってくるんだと感じました。私が伝えたいことが何なのかは、まだそのときはわからなかったけど、自分が得たツールを使って人に何かを伝えるのが無性に楽しいと感じました。

プログラムに参加するまでは、自分の殻のなかで自分と向き合っていました。でも、このファイナルプレゼンテーションをやりきった私は、自分の殻を破った感覚がありました。いつの間にかまとった重たい鎧を脱いで、本来の自分に戻った瞬間。そして、何かを伝えたいと感じたときに、それを伝えるためのツールが新たに備わったんだなと思いました。また、自分本来のエネルギーの状態に戻ったこともわかりました。

※:ファイナルプレゼンテーションとはRYT200プログラムの最後にヨガティーチャーとして行なう模擬レッスンです。3週間の集大成として、オハナ(同期の参加者)を対象にレッスンを行ないます。

Q.RYT200プログラムを修了して帰国後にどんな活動をしたんですか

帰国したときに、旦那さんに別人みたいだといわれました。顔つきも、目つきも、たたずまいも、発する言葉も温度感もぜんぜん違うと。学生だったときに近いといわれました。ヨガヒラでの3週間で、得たいと思っていたものが得られて、私は満たされたんだと思います。満たされたらまた心に余白が空いてきて、じゃあ私は何がしたいんだろうとあらためて思ったとき、すぐに仕事に就くことはせず、街を歩いて目に留まった気になるワードやフレーズ、コピーを集めました。写真に撮ったりメモしたりして、とにかく毎日キーワードを集めたんです。

あるときそれらを全部貼ってみたら、私が興味があるのは、人の心を突き動かすもの、人の芯の部分を揺さぶるようなことなんだと気づきました。そのときに、私がヨガヒラで感じたようなものを、日本でもっとも人の心を突き動かすことのできる人たちと一緒に、 世の中に出したいと思いました。コピーの作者を調べたら数人のクリエイターさんが出てきました。そのクリエイターさんたちに仕事を依頼している組織に入り、そこにいる人たちとタッグを組んで、人の心に響くもの、大事なことに気づけるもの、ふと我に返ることができるものを、広告として世に出したいと考えました。そして、実際にそうした企業の宣伝部に入りました。

Q.そのころヨガとはどのように関わっていたんですか

宣伝部の仕事は激務でしたが、自分と向き合うことの大切さを伝えたくて、土日のどちらかは働く女性に向けてのヨガレッスンをしていました。ファイナルプレゼンテーションで感じた衝撃を忘れたくなくて、やっていた部分もあります。続けていないと忘れちゃいそうで。ですから、ヨガから離れたことはないです。

Q.現在の活動を教えてください

心と体はつながっていますが、日々の忙しさや多すぎる情報処理のために、心やカラダが疲れてしまっている人がたくさんいます。疲れてくるとだんだん視野が狭くなって、見えるものも見えなくなります。まさに以前の私が味わったことです。それがいまの日本のサラリーマンの課題だと思います。

私の人生経験があるからこそ、伝えられるものがあると思います。限りある命の時間を使って、一体何を伝えたいのか、どんなふうに伝えていきたいのかは、まだ模索中です。だけど、それを伝えて生きていくことが私の使命なのかなと思っています。それは、誰かがつくったものを受け継いで伝えるということではなく、私ならではのオリジナルのパッケージを自分でつくるんだろうなと感じています。

ヨガクラスをしていて、たまに涙を流される生徒さんがいらっしゃいます。その生徒さんに何が起きているのかを引き出してあげられたり、またそっと横にいて本当はどうしたいのか?に向かって伴走できるようなスキルも欲しくなって、いまはコーチングも学んでいます。

自分の殻に閉じこもったまま涙を流すだけでなく、自分の気持ちを思いっきり出してごらん、もしかしたら誰かが同じ経験をしていて、あなたらしくいるための糸口が見つかるかもしれないから。そうすれば私みたいな辛い経験をせずに済むかもしれないよ、って思うんです。

アキ先生から学んだプラーナチャクラヨガと、必要性を感じて学んでいるコーチングのスキルを通して、自分ならではのサービスをつくっていきたいと思っています。

使命に熱狂している人は、オーラやエネルギー、ことばの重さ、ことばの選び方がぜんぜん違います。そういう人は必ずと言っていいほど、過去に衝撃的な原体験をもっています。私もなんとなく見え始めていますが、もっともっと深掘りをしたいです。そうしないと心の声としてまっすぐに伝えられませんから。

Q.現在のヨガレッスンの状況を教えてください

ご要望をいただいたときにレッスンをしています。働く女性たちのためのマインドフルネス瞑想をスタートしました。激務環境のなかで、いつのまにか無意識に自分が望んでいないものを追いかけてはいないか、という観点で、ビジネスマン・ウーマンに向けてご自身との対話の場を作るためにヨガクラスを開いています。以前の私のようになったら悲しいですからね。都会で頑張る人たちの人生が、より良く、より自分らしく輝くきっかけや機会、場を提供したいと思っています。

少し前に会社を辞めたのですが、いまは自身のヨガクラスに関するマーケティング活動はしてないんです。私は月に100人の生徒さんを入れるといった目標をつくると絶対にやるんです。どこにアプローチして、どういう動きかたをしてと、やるんです。でも、いまそこにチャレンジする意義は感じません。私は何を伝えたいんだろうということに、今はとことん向き合いたいです。会社を辞めてまで大切な何かを伝えようとしてるのに、ここで焦って集客とか、ファンを何人つくろうとかすると、また自分の心とかけ離れていくので。

Q.将来の展望を聞かせてください

いろんな国のいろんな価値観の女性たちと、日本の女性をミックスするような場所がほしいです。自分との向き合い方、自分の人生の切り開きかた、自己肯定感、生きざまみたいなものを見たいです。こんなに広い世界があるんだという衝撃が自分にほしいです。以前の私がその衝撃を受けていたら、もっといろんな選択肢があっただろうし、いろんな物の見方、考え方ができただろうなと思います。

以前、ポートランドに行ったときにヨガ&ビアを知りました。ビールを愛する人たちが、ビールの 醸造所で飲みながらヨガをしてるんです。ヨガをしたあとにもみんなでビールを飲む。その光景が衝撃的でした。日本ではありえないことですよね。もちろん身体への影響とかあるとは思いますが、自分が自分らしくいること、好きなものを好きといえることへの衝撃でした。日本人ももっと発想が自由であっていいし、一人ひとりに自分なりのヨガの在り方があっていいんじゃないかと思います。このクラスに行ってこの人に教わるというワンパターンなものじゃなく、自分にフィットするもの、自分の好きなもので殻を破っていくことを、私自身が経験したいです。自分が経験してないものは人に伝えられませんから。

いまとても海外に行きたくて、ヨガを教えるための英語をWebで必死に勉強しています。

Q.ヨガ ヒーラー アカデミー ハワイを選んだ理由を教えていただけますか

ヨガ留学先としてヨガ ヒーラー アカデミー ハワイを選んだのは、キャッチコピー(※1)です。あとはそのときの受講生さんが現地から書いていたブログです。キャッチコピーに書かれていることは本当なの?と思うところがありましたが、受講生さんのブログがそれを補ってくれてました。あとは直感ですね。

※1:キャッチコピー「私たちに3週間ください。人生を変えるお手伝いをさせていただきます

Q.ヨガヒラのRYT200での学びで印象深かったことを教えてください

いっぱいありますが、アキ先生の私たちへの関わりです。妥協がないんです。みんなで楽しくやれば済むところを、身を削るぐらい本気で私たちに伝えようとしているのを感じました。会社であれば、できる社員には本気になっていろんなチャンスを与えますが、アキ先生はそんなの関係なく、一人ひとりに本気、全員にガチでした。それが人の心を動かすことなんだと感じました。そのときに、本気には本気で返さなきゃとも思いました。人生を変えようとやって来た受講生への、アキ先生の本気の関わりから大事なものを学びました。

ヨガ ヒーラー アカデミー ハワイ校長アキ・ソラーノ

Q.ヨガヒラのRYT200に参加してよかったことを教えてください

仲間ができたことです。あの3週間で、みんながそれぞれなりに壁をぶち破った瞬間がありました。みんなのその瞬間も覚えてるし、自分もその瞬間を見せています。環境が変わっても、そうした人生のタイミングに一緒にいられた仲間ってすごい絆がありますし、みんなそれぞれに自分らしく生きていると信じています。そして、もし助けを求められたら、いつでも応えたいと思っています。全国バラバラになっていますが、ともにいる感じです。 それがいちばんの財産です。

***

ふみなさんのお話はいかがでしたでしょうか。新たな分野を切り開くふみなさんの視点と行動力を、ぜひあなた自身の活動の参考にしてみてください。卒業生の活動内容や視点をお聞きするインタビューシリーズ、次回もお楽しみに。


 

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