今回は、ヨガ留学に行く際に検討すべき海外旅行保険(海外旅行傷害保険)についてお伝えします。
検討のポイント:医療費の補償
ヨガ留学といっても期間は様々です。そのヨガ留学で、病気やケガをすることを想定する人は少ないかもしれません。とはいえ、絶対に病気にもならないしケガもしないとは、誰にもいい切れませんね。
もしヨガ留学中に病気やケガをしたら、医療機関にかかることもあるでしょう。そうなったとき、程度にもよりますが、大きな医療費の負担を強いられることもありえます。
たとえば、アメリカの医療費は高額で有名です。救急車を呼んだだけで数万円、そこから数日の入院と治療で数百万円の請求は十分にあることです。
ニューヨークの例ですが、急性虫垂炎(盲腸)で入院し手術後腹膜炎を併発し8日間入院したケースでは、請求額が7万ドルになったそうです(出典:外務省 世界の医療事情 アメリカ合衆国(ニューヨーク))。これは、1ドルを110円で計算すると770万円にもなります。
こうした1000万円にも届きそうな高額な医療費を万がいち請求された場合、それを一朝一夕で払いきれる人はそうそういないでしょう。そのためにヨガ留学をする場合には、海外旅行保険に加入することをおすすめします。
できれば病気・ケガでの治療費の補償が「無制限」の保険を選ぶといいでしょう。保険は危機管理のひとつですが、いいかたを変えればお守り、安心料だと捉えることができます。
※ヨガ ヒーラー アカデミー ハワイのRYT200プログラムでは保険加入が必須です。
検討のポイント:損害賠償責任の補償
たとえば、ヨガの練習をしていて誤ってアンティークの装飾品を壊してしまった、とか、宿泊施設のバスタブを溢れさせてしまい周囲の部屋まで使用できなくなてしまった、など、他人の物を壊したり、あるいは他人にケガをさせたりして法律上の賠償責任を負った場合に補償してくれるのが賠償責任保険です。
これもケースにより高額になることが考えられます。たいてい海外旅行保険にセットになっていますが、補償額はプランにより異なります。これもある程度の補償額のあるものを選ぶことをおすすめします。
加入のタイミング
海外旅行保険は、事前に加入していれば、渡航のために自宅を出発した時点から適用となるケースがほとんどです。なお、飛行機に乗る直前に、空港でも加入ができますが、その場合は自宅から空港までの移動には保険がありません。
以前、こんな事例がありました。保険は空港で加入するつもりで自宅を出て、空港へ向かう途中の駅で階段から落ちて脳震盪(のうしんとう)になり、当初予定していた飛行機に乗り遅れてしまいました。その結果チケットを空港で改めて買い直したそうです。もし事前に保険に加入していれば買い直したチケット代は、おそらくカバーされたでしょう。
こうしたことも踏まえて事前の保険加入をおすすめします。インターネットで加入することもできます。
なお、事前に加入した場合でも、自宅から空港までのあいだに別の用事、たとえば仕事や観光などをすると、多くの場合、保険は空港からの適用となるので注意してください。詳細は、契約する保険会社に確認しましょう。
クレジットカードについている保険は?
クレジットカードにも海外旅行保険がついていて、ケガや病気の治療費がカバーされるものがあります。ただしケガや病気の治療費補償が200〜300万円程度と金額が不十分なものがあるので注意が必要です。
クレジットカードについている保険の場合、利用付帯と自動付帯があります。
- 利用付帯:そのクレジットカードで旅行費用などを支払った場合に有効になる保険
- 自動付帯:クレジットカードに入会するだけで自動的に有効になる保険
利用付帯と自動付帯とで、補償額が異なることがあります。たとえば、ケガの治療費の補償最高○○円という記載の場合、その最高額での補償は旅行費用をクレジットカードで支払うことが条件(利用付帯)だったりします。そして自動付帯がないクレジットカードもありますのでよく確認してください。
またクレジットカードの保険には歯科治療費や疾病死亡(病気による死亡)の補償がないことが多いので、この点も注意してください。
まとめ
- ヨガ留学時の海外旅行保険は危機管理、そしてお守りとして加入を
- 保険の加入は事前に
- クレジットカードについている保険も内容をしっかり確認しましょう
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