「教えてあげてる先生がエライ?お金を払ってる生徒がエライ?」
ヨガティーチャーと生徒さんってどんな関係が望ましいのでしょうか。それはビジネスの起源をひも解いてみると見えてきます。今回は、ビジネスの起源を考察し、ヨガビジネスにおける生徒さんとヨガティーチャーの関係を考えてみます。この記事が、これからヨガティーチャーになるあなたにとって、将来の生徒さんとの信頼関係を築いていく上での指針となれば幸いです。
ヨガビジネスの原理
ヨガティーチャーは、ヨガをお伝えすることで対価をいただきます。生徒さんはあなたから受けるレッスンの参加費として対価を支払います。このとき、次の式が成り立ちます。
レッスンの価値 = 参加費の価値
つまり、生徒さんがあなたから受けるレッスンと、生徒さんがあなたに支払う参加費の価値は同じです。簡単にいうと、生徒さんとあなたは同じ価値のものを交換しあっているわけです。
- あなたがヨガレッスンを提供する
- 生徒さんがそれに対して参加費を支払う
- それらは同じ価値を有する
ということですね。このことは、たとえば、
- Aさんは卵を持ってる。そして野菜が欲しい。
- Bさんは野菜を持っている。そして卵が欲しい。
だったら、お互いが持っているものを、同じ価値だと思える量で交換しあいましょう、となるわけです。物々交換ですね。現代ではここに便宜上、貨幣を介在させますが、ビジネスの起源はこの物々交換であり、その根本は今も変わっていません。もちろん、ヨガビジネスもこれと同じ原理で動いています。
上下関係
さて、上の例の物々交換で、卵を持つAさんがエライとか、野菜を持つBさんのほうが上とかいった優劣はありますか?
- 野菜は収穫までに時間がかかるからBさんのほうが優位に立つべきですか?
- 卵だって鶏を飼って卵を産ませるという手間がかかりますから、やっぱりAさんのほうが優位に立つべきですか?
ここでひとつ思い出してください。前提条件として、同じ価値だとお互いが納得して交換をしているのです。だとするなら、どちらが偉いとか、どちらが優位とかいった優劣などありませんよね。つまり、AさんとBさんの立場は対等です。もし、同じ価値ではないとどちらかが思い、自分のほうが損をしていると感じるのであれば、その取引をやめればいいだけです。
生徒さんとヨガティーチャーの関係
生徒さんとヨガティーチャーの関係もこれと一緒です。教えてあげてるんだからヨガティーチャーのほうがエライんだ。いやいや、お金を払っているんだから生徒のほうがエライはずだ。こういう意識は無意味です。
先生がエライとか、お客様がエライとか、上下関係とか優劣とか、そんなものはないのです。なぜなら、お互いが対等だと納得して取引をしているわけですから。もし対等だと思えないのであれば、取引をしなければいいのです。物々交換と同じです。つまり、ヨガティーチャーと生徒さんは対等な立場です。
もちろん、私と取引してくれてありがとう、という感謝の気持ちをお互いに持つことはいいことです。しかし、そこに妙な優劣関係を持ち込むと関係がギクシャクしてきます。ギクシャクした関係を続けていくことは、ヨガティーチャーにとっても生徒さんにとってもマイナスです。
シンプルに、対等な立場で信頼関係を築いていけばいいのです。それが生徒さんとヨガティーチャーの関係です。
まとめ
ヨガレッスンと、その参加費は等価(同じ価値)。それを交換しあっているから、生徒さんとヨガティーチャーのあいだに上下関係はありません。レッスンに参加してくれてありがとう。ヨガを教えてくれてありがとう。そういう関係でいたいですね。
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