「将来ヨガティーチャーになりたい。でもまだそのための養成講座に通っていない。いまからできる勉強方法はないかな」
こうした向上心、素晴らしいですね。はい、TTCを受講する前からでもできる勉強方法があります。それはヨガティーチャーの視点を持つということです。養成講座で学ぶ前からその視点を持ってヨガに接し、その状態でTTCに臨めば、学びはより深くなります。
今回は、TTCの受講前からヨガティーチャーの視点を養うための方法をお伝えします。将来ヨガティーチャーを目指すあなた、ぜひ実践してみてください。
伝える立場に立ってみる
ヨガティーチャーを目指しているけれども、まだTTC(ティーチャートレーニング:ヨガインストラクター養成講座)などで学んではいない。そんなあなたでも、普通のヨガレッスンに通っていればできる学び方があります。
それは、あなたがヨガクラスで受けたレッスンの一部をヨガティーチャーの立場で再現してみることです。つまり、レッスンを受けたあと、帰宅後などにその内容(の一部)を、自分が教える立場になり目の前に生徒さんがいると想定して指導を行なうのです。
これをやってみると、先生にいわれてポーズをとることと、それを伝えることとのあいだにある、すごく大きな違い、ギャップに気づくことでしょう。
もちろん、まだティーチャートレーニングを受けていないので上手にできないのは当たり前です。だから、うまくできなくても落ち込む必要は全くありません。大切なのは、習うことと教えることの間にある大きな差を認識することなのです。
新たな視点のめばえ
それを認識すると、日々レッスンを受けるときの意識も変わります。先生はいつもどんなふうに教えているんだろう、ということが気になってくるかもしれません。どのタイミングで、どんなことばを発しているのだろう、どういうときにどんな動きをするのだろう、と。
これは、生徒というこれまでの立場とは別の視点を、あなたが持ちはじめたということです。自分はいつかヨガを教える立場になるんだという感覚を持ち、教える側の視点を意識しはじめたということです。
新たな視点を持つことは、とても価値のあることです。TTCの受講前から、すでにその視点を持ってヨガをしているとすれば、きっとよりスムーズにトレーニングに入っていけることでしょう。
普段のヨガレッスンを受けるたびに、簡単なポーズで構いませんので、その日に出てきたものをひとつ選び、自分の中での模擬レッスンをしてみてください。
感じかたを観察する
そして、伝える側、つまりヨガティーチャーの立場になったときに自分がどう感じるか、それを体験してみてください。たとえば、
- 伝えることって難しいな
- 私にできるだろうか
- ヨガティーチャーってすごいな
- 思ったより出来そうだぞ
- 私の性に合ってるかも
- 早く教える側になりたい
などなど。模擬的にでも伝えることをしてみたときに、どんなことを感じるのか自分自身を観察してみましょう。それも、TTCに臨む際の大きな財産となります。
注意点
ただし、これをするときの注意点があります。あなたはまだヨガを教えるプロではありませんし、ヨガのマスターでもありません。ですので、ポーズを完璧に取ることを目指さないでください。難易度の高いポーズに挑戦しないでください。
今回お伝えしているのは、視点を変えるという試みであり、ポーズができるかどうかはあまり重要ではありません。これは安全を確保するためにも大切なことです。
ヨガで怪我をする人は思いの外多いのです。正しい指導のもとに行なうから、ヨガは安全に楽しめるのです。そのこともしっかりと認識してください。
そして、あなたがヨガティーチャーになったときに、このことをしっかりと生徒さんに伝えましょう。ヨガを楽しむのは素敵なことですが、頑張りすぎると怪我のもとです。ムリは絶対にしないでくださいね。あなたの生徒さんに、ぜひそう伝えてあげてください。
まとめ
普段通っているヨガクラスでもヨガティーチャートレーニングは可能です。自分ができるポーズを選び、先生の真似をしてエアで教えてみるのです。そうすると、受ける側と伝える側の大きな違いに気づくでしょう。その視点を持って実際のTTCに臨めば、より学びが深くなります。
ただしこのときに、ムリは禁物です。やりすぎはケガのもとです。絶対にムリはしないように注意しましょう。
そして将来あなたが生徒さんを持ったときに、絶対ムリをしないようにということもお伝えしましょう。それがヨガティーチャーの大切な役割のひとつです。
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